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No:542 タイトル:GEAR戦士撫子 新Part537 お名前:プロフェッサー圧縮 投稿日:2023/03/15 09:35:05 単表示 返信

ともあれ。

何をとち狂ったか知りませんが、メアリーはボスウェル伯と三度目の結婚を果たします。

ぶっちゃけて言うと「誰も幸せにならない」結婚でした。

新教も旧教も「夫殺しにして王族殺し」はノーセンキューでした。まぁアタリマエですわね。

そして当時、シューキョー派閥に入ってない貴族なんてモンは有り得なかったので・・・・・・

国王新郎新婦は文字通り孤立したのです。


          ◇          ◇          ◇


そんな鴨が葱と鍋と携帯コンロ背負ってるような状態を見逃すほど当時の貴族は博愛主義ではありません。

結婚式から1ヶ月もしない内に当然の如く叛乱が起こりました。

そして10日で決着が着きました。

速っ! と思いましたか?

正直わたくしもそう思います。

ですが女王派はボスウェル伯の手勢260人のみ。

これでスコットランド全部を相手取るのは孔明でも無理というものですわね。


          ◇          ◇          ◇


という訳で国王派(貴族以上二名)の内、ボスウェル伯は逃亡。

メアリーはロッホリーヴン城に幽閉されました。

そして陰鬱な日々を送るメアリーの元に、致命的な使者が訪れます。

彼らは生まれたばかりの王子ジェームズに王位を禅譲しろと迫ったのです。


          ◇          ◇          ◇


その使者の中には、かつてリッチオを目の前で殺害したルースベンの姿もありました。

メアリーの心情たるや如何ほどのことでしょうか。

しかし全てを失った彼女に最早為す術はなく。

この上ない屈辱を飲まざるを得なかったのです。