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No:587 タイトル:GEAR戦士撫子 新Part582 お名前:プロフェッサー圧縮 投稿日:2024/01/24 09:08:10 単表示 返信

ともあれ。

他ならぬ大逆罪(しかも真っ黒くろすけ)で投獄とあればどうあがいても断頭台一直線だったはずのロバートですが・・・・・・

彼にはメアリー1世に対する特効とも言うべきコネがありました。

母ジェーン・ギルフォードがメアリーの母キャサリン・オブ・アラゴンの侍従をしていたことがあったのです。


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更にキャサリンはカール5世の叔母であり、そのルートでフェリペ2世ともコネがありました。

さしもの"血塗れメアリー"も母と(この時点では将来の)夫からの要請は断りきれなかったと見えて、無事ロバートは釈放と相成りました。

まあ首謀者of首謀者のジョン・ダドリーはどうあがいても処刑以外の道はありませんでしたが・・・・・・

担ぎ上げられたジェーン・グレイとその夫のギルフォード・ダドリーの処刑にはあまり前向きではなかったそうなので、積極参加とは言え共犯でしかないロバートの処刑は案外最初からなくてもよいくらいの認識だった可能性はあります。


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とまあ、本人認識では九死に一生を得たロバートは恩返しのためにフランス軍との戦いに身を投じます。

目覚ましい功績を上げた訳ではなかったようですが・・・・・・

無事五体満足でイングランドに帰投しました。

エリザベスと熱烈な抱擁を交わしたかは定かではありませんが。

無事を喜びあったことは想像に難くありません。


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そしてイングランドにとって無益な戦争が一旦終わり。

失意の底でメアリー1世が崩御した後──────

新女王エリザベス1世が誕生します。

そこから本格的に、ロバート・ダドリーの華麗なる波乱の人生本番が幕開けたのです─────────