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No:568 タイトル:GEAR戦士撫子 新Part563 お名前:プロフェッサー圧縮 投稿日:2023/09/13 10:28:36 単表示 返信

まあもっとも。

鮮血女王と陰口叩かれるメアリー1世ですが、物の道理が分からない程ではありませんでした。

ライル卿に担がれただけとわかり切っていたジェーン・グレイに対しては、最後まで温情をかけていたと言います。

流石にと言いますかモロ主犯のライル卿にかける情けは持ち合わせていなかったようですが。

まぁ残念でもなく当然ですわね。


          ◇          ◇          ◇


それでも結局ジェーン・グレイは親のサフォーク公ヘンリー・グレイ共々断頭台の露と消えた訳ですが。

これにはメアリー1世の婚約者であるフェリペ2世から「処刑しなければ婚約破棄だ!」等と悪役令嬢モノの冒頭みたいな要求を突きつけられたからとも。

またその結婚そのものに反逆するワイアットの乱にヘンリー・グレイが参加してたからとも言われています。

まー担がれただけとは言え旗印を放置なぞ有り得ませんでしたから。

処刑を渋ったのは単なる私情でしかなかったと言えばそうなります。


          ◇          ◇          ◇


とは言え。

メアリー1世と言いますかこの王位交代劇の評判の大半が、この後にやってきたエリザベス1世時代に息を吹き返したプロテスタントの捏造でしたので。

この辺の話も、もっと正当な処刑すべきでない理由があったかもしれません。

しかしながら処刑しなくてはならない理由も証拠付きで山程ありますので・・・・・・

結局のところ、歴史にifはないと言ったところでしょうか。


          ◇          ◇          ◇


まあ何にせよ。

ジェーン・グレイの在位期間はたったの9日でした。

何処の戦国武将かと言いたくなりますが・・・・・・

独断専行甚だしいとは言え、仮にも正規手続きで即位したジェーンと比べるのは失礼ですわね。

もっとも。

人は彼女を「クィーン・ジェーン」と呼ぶことは終ぞありませんでした。

民衆ってホント残酷ですわね。