掲示板に戻る
No:508 タイトル:GEAR戦士撫子 新Part503 お名前:プロフェッサー圧縮 投稿日:2022/07/20 09:22:59 単表示 返信

ともあれ。

左手を差し出してる裏で右手にメイス持ってるような状況下、どうにかアンリとマルゴの縁談が纏まるかに見えた矢先。

えらいスキャンダルが発覚します。

何処の悪役令嬢かな浮き名を流していたマルグリットに『本命』がいたのです。

そのお相手の名はギーズ公アンリ1世。

この直後に控えるサン・バルテルミの虐殺の主要人物です。


          ◇          ◇          ◇


そもそもギーズ家と言えば、このクソめんどくさい宗教戦争の引き金をトリガーハッピー気味に引いた張本人であり。

カトリーヌにとっては人が夫を亡くして悲しみに暮れてる時に権力掠め取った怨敵でもあります。

現王になってようやっと片付いたと思ったらまた出てきやがったのかと考えても不思議はありません。

ギーズ家は未だに旧教勢力に影響力を保持しており、さっさとこの下らない内紛終わらせたいカトリーヌにとってはあらゆる意味でありえない嫁がせ先だったのです。


          ◇          ◇          ◇


なので。

マルグリットの熱愛発覚した時のカトリーヌの剣幕はそれこそ悪魔憑きと呼んでも不足ないものだったようでして。

寝室から文字通り引きずり出すと、殴る蹴るの暴行に加えて髪持って振り回して引っこ抜いたと伝えられています。

もう童話の継母並の所業ですが、これで正真正銘実の娘というのがあらゆる意味で救われませんわ。


          ◇          ◇          ◇


・・・・・・まあ。

これがお話でしたら駆け落ちでも何でもするところだったのでしょうが。

結局マルグリットは、後の異名の通り王妃マルゴとなり。

1572年8月18日にノートルダム聖堂で盛大に挙式されます。

・・・まあ新郎が何故か式場の外にいたり、新婦が不貞腐れて定番の「誓いますか」にそっぽ向いた挙げ句に兄の国王から首根っこ引っ掴まれて強制的に頷かされたりしましたが。

正式に結婚が成立したことには変わりませんわ、ええ。