No:
637
タイトル:
GEAR戦士撫子 新Part632
お名前:
プロフェッサー圧縮
投稿日:
2025/01/08 08:11:44
単表示
返信
トランジスタは二進数の表現の他にも、文字通り「スイッチ」としての役割も果たします。
つまり加算減算乗算除算それぞれの回路へデータを流すよう「指示」することができる訳です。
ついでにデータの流し先も指定することができます。
この「指示」も二進数で表現され、どの数値がどの動作をするかは予め設計して、そのように回路を配置しておきます。
これこそがデジタルコンピュータのプログラミングとなるのです。
◇ ◇ ◇
ちなみに。
半導体もう一つの雄であるダイオードは、論理演算を実現するために使います。
ダイオードの動作はとても単純でして、「一方向にしか電流を通さない」ただこれだけです。
「それトランジスタスイッチと何が違うの」と思われるでしょうが・・・・・・
トランジスタとの違いは「他からの入力がないから動作は常に一つだけ」となります。
◇ ◇ ◇
「それ何の意味があるの」と思われるでしょうが・・・・・・
これはこれで立派な役目があります。
それは「専用の論理回路を組むのがとても簡単」ということです。
◇ ◇ ◇
論理回路基本三種の内、最もよく使われる論理和と論理積はダイオードたったの二個だけで実現できます。
トランジスタでも出来なくはありませんが、トランジスタは線が三本ありますのでその分回路が複雑になります。
電線が2本から6本に増えますので、桁が増えれば増えるほど差は膨れ上がるのです。
特に二進数は桁の膨れ上がる勢いが十進数とは比べ物になりませんから、電線の数を減らすというのは大変重要なのです。