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No:601 タイトル:GEAR戦士撫子 新Part596 お名前:プロフェッサー圧縮 投稿日:2024/05/01 08:53:23 単表示 返信

実際のところ。

このリドルフィ事件、いくつか非常に不可解な点がありまして・・・・・・

今なお議論の絶えない出来事であります。

その論点の一つとして。

リドルフィ自身の動きがあります。


          ◇          ◇          ◇


先に述べた通り。

リドルフィはノーフォーク公と接触して説得を試みたのは事実です。

これは使用人等の証言があり、確実にあったことと言ってよいでしょう。

しかし。

リドルフィは何故かノーフォーク公説得を早々に諦め、あまつさえ偽造まがいのことをやらかしました。

ローマ教皇直々の極秘ミッションにしてはあまりにお粗末すぎます。


          ◇          ◇          ◇


その上そのお粗末な報告を聞いてスペイン王フェリペ2世が実際に動き出そうとしていたのも不可解です。

口八丁でノーフォーク公がサインしていない部分が端折られた可能性はありますが・・・・・・

或いはノーフォーク公はメアリー≒旧教側との思い込みがあったのか。

いずれにしても慎重王とまで称されたフェリペ2世にしてはウカツと言わざるを得ません。


          ◇          ◇          ◇


不自然な点はまだあります。

ウィリアム・セシル肝いりの秘密警察は、このリドルフィ事件をほぼ初動から掴んでいたと言われています。

しかし主犯格であるリドルフィが逃亡する段になってその鉄壁の情報網を何故か機能せず、まんまとトンズラを許してしまっています。

一番肝心な時に役立たずとは一体どういうことでしょうか?

ちなみに秘密警察首魁フランシス・ウォルシンガムは特に何か責任を取らされた形跡はないようです。

これがおかしくないと言うには無理があります。

何らかの思惑が働いたのは間違いないでしょう。