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No:529 タイトル:GEAR戦士撫子 新Part524 お名前:プロフェッサー圧縮 投稿日:2022/12/14 09:33:07 単表示 返信

まあ旧教側も言うほど一枚岩ではありませんでした。

世俗の権力とかどうでもいい敬虔な信徒もそれなりにいて、特にフランスにはそれなりに歴史を持つガリア主義もあります。

有り体に言って国内事情は四分五裂の惨状で、その上プロテスタントの背後には相変わらずイングランドの影がチラつきます。

もはや自陣営以外はみんな敵、と言っても過言ではなかったのです。


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なお我が道行き過ぎるギーズ一派はスペインの援助を取り付け、北フランスの制圧を開始します。

第8次ユグノー戦争の始まりです。

何しに北フランスの田舎まで? には諸説ありますが・・・・・・

後の英西戦争に向けてスペイン無敵艦隊の補給港の確保も目的の一つと言われています。


          ◇          ◇          ◇


当時の───ある意味では今もですが───の欧州は各国一通り殴りあっていましたが、特にイングランドとスペインは怨敵と言って過言ではない犬猿の仲でした。

特にプロテスタント大首領エリザベス1世が即位してからは殴りあわない日がないくらい喧嘩外交していましたが・・・・・・

ある事件によりいよいよ全面戦争に突入します。

国王暗殺未遂で処刑されたイングランド王位継承者、メアリー・ステュアート。

かつてカトリーヌの長男フランソワ2世に嫁ぎ、紆余曲折の末イングランドに出戻ってきた未亡人です。


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元々メアリーはイングランドの政争に敗れてフランスに亡命してきたようなものでした。

時のフランス国王アンリ2世は仇敵イングランドを屈伏させるチャンスと捕らえ、ことあるごとにメアリーこそ正統イングランド女王であると喧伝し、メアリー本人もノリノリで我こそは正規女王を自称していました。

まあ無根拠と言う訳でもなく、イングランド国内にも支持派がいたりしましたが・・・・・・

一度即位したものをひっくり返すのは無論並大抵のことではなかったのです。