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No:638 タイトル:GEAR戦士撫子 新Part633 お名前:プロフェッサー圧縮 投稿日:2025/01/15 08:11:29 単表示 返信

という訳で。

ENIAC系列の真空管式コンピュータが次々開発されていく裏で、トランジスタ・ダイオードを使用する第2世代型コンピュータの萌芽は確実に芽吹いていました。

これら半導体算術論理回路と二進数デジタルコンピュータは極めて相性が良く。

真空管式第1世代型コンピュータは10年足らずで衰退して行くことになります。


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世界最初のトランジスタ第2世代型コンピュータは1953年11月にマンチェスター大学で稼働したものと言われています。

92個の初期型トランジスタと550個のダイオードを使用し、48ビットで演算が出来ました。

この初期型トランジスタというのは点接触型とも呼ばれ、逆三角形の金属板が四角形の金属板の真ん中に突き刺さっているような形をしており・・・・・・真空管と大差ないスペースを食う代物だったようです。

不安定そうな見かけに違わず、かなり信頼性は低かったようで・・・・・・

平均故障時間は僅か1.5時間だったと言います。


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まあもっともENIACは6分に1個どれか真空管が切れていたらしいので、これでも初期型としてはまだマシな方ではあります。

一応ENIACの名誉のために言っておきますと、トランジスタコンピュータが出始めた1950年代では2日に1個まで寿命が伸びています。

当時で比較すれば、まだまだ真空管式コンピュータは現役であったのです。


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ついでに言いますとマンチェスター大学のトランジスタコンピュータは一部に真空管を使っていたので、厳密な意味では第2世代ではありません。

初の完全なトランジスタコンピュータは、1954年10月に真空管式であったIBM604をトランジスタに置き換える形で設計開発されました。

真空管1250本をトランジスタ2000個にリプレースし、筐体は半分になり電力は僅か5%にまで縮小されました。

第2世代型が第1世代を凌駕するものであると、誰の目にも明らかになったのです。