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No:603 タイトル:GEAR戦士撫子 新Part598 お名前:プロフェッサー圧縮 投稿日:2024/05/15 08:40:50 単表示 返信

ノーフォーク公投獄の決定打になったのはフランス大使からの暗号文と言われています。

自分で使うための600ポンドの金と共に入っていたそれは、エリザベス弑逆計画について書かれていたとされます。

この暗号は暫く解読されませんでしたが・・・・・・

別の文を担当していたチャールズ・ベイリーがウィリアム・ハーレと言う二重スパイに暗号文を託したのが運の尽き。

彼は拷問の末、暗号の秘密を白状させられたのです。


          ◇          ◇          ◇


一方。

ノーフォーク公も潔白清廉、全く完全完璧に事実無根という訳ではありませんでした。

メアリーとその取り巻きに便宜を図っていたのは事実だったからです。


          ◇          ◇          ◇


何故そんな脛に傷つけるような真似をしたかについては諸説ありますが。

わたくしはノーフォーク公がメアリーに対して庇護意識があったのだと思いますわ。

なんだかんだで結婚まで考えていた相手です。

血筋的にも仲良くしておいて損はありませんし。

まあ玉座に下心がなかったとまでは言いませんが。

ただ、今は時期が悪いくらいの分別は付いていたと思います。


          ◇          ◇          ◇


なので『今のところは』と注釈がつきますが。

ノーフォーク公は本当にこの時点ではエリザベスに叛意はなかったと思います。

直近で北部貴族が自爆するのを見てますしね。

老獪な経歴を見てもその程度のことがわからない人だとは思えません。

からこそ。

宰相ウィリアム・セシルは多少強引にでも抹殺する決意を固めたんだと思います。