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No:569 タイトル:GEAR戦士撫子 新Part564 お名前:プロフェッサー圧縮 投稿日:2023/09/20 09:05:53 単表示 返信

さて。

三日天下ならぬ九日天下を下して唯一無二の女王となったメアリー1世ですが。

最初にやったことは宗教改革の破棄でした。

ライル卿の危惧した通りになった訳ですが・・・・・・

以前少し触れましたが、そもそもプロテスタントは言うほど浸透してなかったので揺り戻しは容易に行われたと言います。

まあ庶民にとってはプロテスタントの教義なんぞちょこっと礼拝のやり方が違うだーけーであったことは想像に難くありませんでしたので。

お上がコロコロ変えんな鬱陶しいくらいは思っていたでしょう。

ま、革命はいつもインテリが頭でっかちに始めると何処ぞのニュータイプも言っていましたからね。

地に足がついてなかったのは確かなようです。


          ◇          ◇          ◇


そもそもな話として。

プロテスタントの起こりは『教皇らの贖宥状乱発の根拠を論破する』ものです。乱暴な言い方ですが。

贖宥状はある程度裕福でないと買えませんでしたし、起源的にはやむを得ずお金で解決するものなので、そんなもんに金出すくらいなら巡礼しろが正しい姿です。

庶民からして見れば『お上がよく分からんことで言い争ってる』くらいにしか思われてなかったでしょう。

まあつまるところが。

革新的シューキョーとやらに大して恐れ入ってなかった・・・・・・と言ったら言い過ぎでしょうか?

ただまあ。

発狂してるのはお貴族様ばかりで、農民等が大規模なプロテスタント迫害反対一揆を起こしたなんて話は聞かないのは事実であります。


          ◇          ◇          ◇


とまあ、そこそこ順調な滑り出しであったメアリー政権ですが。

1年も立たない内に前途に暗雲が垂れ込めます。

スペイン王フェリペ2世との結婚です。


          ◇          ◇          ◇


例によっての政略結婚でしたが・・・・・・

意外と上手くいくことの多い政略結婚の中でも、これは歴史に残る大失敗でした。

結婚当時は双方にメリットがあると当事者は思っていましたが・・・・・・

現実は非情だったのです。