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No:589 タイトル:GEAR戦士撫子 新Part584 お名前:プロフェッサー圧縮 投稿日:2024/02/07 09:02:17 単表示 返信

現場の絵画が現代まで残されていますが・・・・・・

ちゃんと手すりがあり、階段自体の高さもさほどではありません。

ましてや日々警戒していたエイミーが『うっかり』転げ落ちるようには全く見えません。

ついでに言えば当時の貴婦人は自宅であろうとも帽子を被るのが常識でして、現場にも帽子が転がっていました。

しかし頚骨挫傷=頭部を強く打ったにも関わらず。

帽子にはそのような形跡が見られなかったのです。


          ◇          ◇          ◇


この怪しすぎる事件に、しかし検死官は不自然なまでに早く「事故死である」と断定しました。

誰の思惑か知りませんが・・・・・・

少なくともロバートとエリザベスにとっては凶報以外の何物でもありません。

何故かって?

世間は「女王が盲目になって邪魔なエイミーを暗殺した」としか見ないに決まってるからです。


          ◇          ◇          ◇


実際この「風評」は事実であるかのように吹聴されました。

敵対派閥(ノーフォーク公とかエリザベス腹心ウィリアム・セシルとかカトリック残党とかetcetc)もここぞとばかりにロバートと女王の結婚に反対しまくります。

そんな逆風の中。

エリザベスは苦渋の決断をせざるを得なかったのです。


          ◇          ◇          ◇


エリザベス1世が即位したのが1558年11月20日、エミリーが『事故』死したのが1590年9月。

1年半程度しか経っていません。

その複雑な経緯から基盤が磐石とは言い難い政権で、しかもこのところイングランド王室は"この手の"やらかしで短命に終わりまくっています。

流石に同じ轍を踏む訳には行かなかったのです。