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No:566 タイトル:GEAR戦士撫子 新Part561 お名前:プロフェッサー圧縮 投稿日:2023/08/30 09:21:20 単表示 返信

メアリー1世のこれまでの生は、不遇と波瀾に満々ていました。

物心付く前から政略結婚と破談を繰り返し、9歳の頃にはクズ王から「お前の母と結婚したのは間違いだった」などとほざかれる始末。

その上庶子に落とされ仕えてくれた使用人とも引き離され、挙句の果てに継母から娘のメイドになれと強要されたとあっては陰湿さに定評のある名作劇場も真っ青な境遇です。

並の人間ならここで折られていたでしょう。

しかし。

後の「ブラッディ・メアリー」は並ではありませんでした。


          ◇          ◇          ◇


一つの転機は悪辣な継母アン・ブーリンが処刑され、メアリーの宮廷復帰が成されたことです。

処刑の理由はアンに飽きたクズ王が捨てるためにあらゆる罪でっち上げたという最低極まってるものでしたが・・・・・・

陰湿ないじめから解放されたのは事実です。

──例えそれが、後に宗教観でバチバチにいがみ合うエドワード6世の母ジェーン・シーモアのたっての願いだったとしても。


          ◇          ◇          ◇


歴史の皮肉はさておき。

貴人としての地位を実質回復したメアリーは、自身の教訓から味方を作ることに腐心していたようです。

とっかえひっかえするクズ王との関係は冷えたままでしたが、アン以外の王妃とは概ね上手くやっていたようです。

実務にも有能であることを示し、政務では無駄に有能な下半身王からも宮廷の代理主人として認められていたようです。

──そして、彼女の地道な努力が実を結ぶ日がやってきたのです。


          ◇          ◇          ◇


エドワード6世がいよいよ助からないと知れた瞬間、「ブラッディ・メアリー」は即座に行動を起こしました。

ロンドンを手早く脱出し、ノーフォーク領に駆け込んでノリッジで自らも即位宣言を行います。

彼女の下には有力者逹が続々帰参し、大きなうねりとなってロンドンに押し寄せるのです。