掲示板に戻る
No:636 タイトル:GEAR戦士撫子 新Part631 お名前:プロフェッサー圧縮 投稿日:2025/01/01 17:58:21 単表示 返信

このデジタルコンピュータは既に存在しているものに名前をつけただけで、これ自体に革新的な概念があった訳ではありません。

しかし、これから開発するものが端的にどのようなものであるか? を表現するには最適ではありました。

デジタルコンピュータを作る、と言えば基本的に真空管を使わない運用面でアドバンテージが有るものとすぐに共有できたからです。

かくして単にコンピュータと言えば2進数で稼働するデジタル式、との認識が広まっていったのです。


          ◇          ◇          ◇


しかもこの1940年から1950年代にかけては、半導体が猛烈な勢いで台頭してきてきた時代でした。

奇しくも、と言いましょうか運命的必然と言いましょうか。

特にちょうどこの時期に発明されたトランジスタとダイオードは、まさしくデジタルコンピュータに使われるために生まれてきたような存在だったのです──────


          ◇          ◇          ◇


ダイオードは整流素子、トランジスタは増幅素子とも呼ばれます。

これらが何故デジタルコンピュータに都合がいいかと言いますと・・・・・・

トランジスタの増幅機能が=で電流の流れる(On)流れない(Off)を実現できるからです。


          ◇          ◇          ◇


トランジスタには三本足があり、それぞれエミッタ(E)ベース(B)コレクタ(C)と呼ばれます。

回路的にはE-BとE-Cをそれぞれ繋いで電源に接続し、E-B間の電流電圧の変化が数百倍に拡大されてE-C間に反映されます。

つまり上がり幅を無視して一定以上の振り幅があった場合をOn、それ以下をOffと定義すれば。

簡単に01の二進数が表現できるという訳です。