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No:594 タイトル:GEAR戦士撫子 新Part589 お名前:プロフェッサー圧縮 投稿日:2024/03/13 08:42:58 単表示 返信

まあ一応。

首謀者のノーフォーク公とロバートは、女王に反旗を翻すなど以ての外と考えていたようではあります。

お題目としては宗教にそれ程のめり込んでないノーフォーク公がメアリーを操縦することで旧教勢力から引き剥がし、同時に王位簒奪を未然に防ぐというものでしたが・・・・・・

言っては何ですが、当時でもほとんど信じられてなかったようですわよ?

何かにつけ「私こそがイングランド女王正統である!」とか抜かしてるメアリーは有名でしたからね。勿論悪い意味で。

その上ガチガチの旧教狂信者と来ては、絵に書いた餅の方がまだ食べられそうというものです。


          ◇          ◇          ◇


更に言うと。

この陰謀に加担した一大勢力である北部貴族どもなんて、エリザベス廃位しか狙ってないと言っても過言ではありませんでした。

実際バレてから開き直って叛乱起こしてますからね。速攻で鎮圧されましたけど。

正確には途中で軍資金が尽きて途中で解散ですが・・・・・・

言っては何ですが、もうちょっと計画的に物事運べなかったんでしょうかね?

まあ計画破綻してやけくそ蜂起のようでしたから、残当と言えば残当です。


          ◇          ◇          ◇


そもそもなんでこの陰謀がバレたかは諸説ありますが・・・・・・

ウィリアム・セシルが思想の元、秘密警察を組織中だったフランシス・ウォルシンガムの最初の手柄とする説もあれば、セシル自身の情報網(当時北部長官だったサセックス伯など)に引っかかったとも言われています。

まあ当時から不満たらたらでしたからね。

官憲としてはマークしていて当たり前といえばその通りでしょう。


          ◇          ◇          ◇


しかしまあ。

制御不能の狂犬どもと組まねばならなかったノーフォーク公は御愁傷様ではあります。

放置してたらもっと酷いことになると考えたのでしょうが・・・・・・

結果的に大差ありませんでしたわね。

己が生まれの不幸を呪うがいい、としか言いようがありませんわ。

なんまんだぶなんまんだぶ。