No:
526
タイトル:
GEAR戦士撫子 新Part521
お名前:
プロフェッサー圧縮
投稿日:
2022/11/23 18:20:05
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ともあれ。
カトリーヌは自らが最善と思う手は全て打ってきました。
しかしこう言ってはなんですが・・・・・・
後知恵でなく当時の視点から見ても、客観的にベストとは言い難い策ではありました。
ナバラ王アンリと末娘マルグリットの結婚もその一つです。
◇ ◇ ◇
先に軽く触れましたが、この結婚は誰も幸せにならない結果となりました。
カトリーヌの目論見としては夫婦生活がどうであろうと婚姻したという事実があればそれで問題ない考えだったんでしょうが・・・・・・
サン・バルテルミの虐殺から全てが狂いだしました。
まぁあの虐殺自体がカトリーヌの企みだったのですから、因果応報としか言いようがありませんがね。
◇ ◇ ◇
と言いますか。
結婚式直後に新郎を幽閉して放置プレイとか何考えてるんでしょうね?
ただでさえ新婦は最後まで(それこそ結婚式の〆ですら)反抗していたのに、多少なりとも歩み寄る機会を設けなかったことは後にカトリーヌとヴァロワ朝にとって致命傷となります。
といいますかカトリーヌ、ちょくちょく王母は人の心がわからぬムーブかましてますが・・・・・・
友人を得る機会が7歳くらいまで過ごしたフィレンチェだけと考えると、やむを得ない境遇であったと言えます。
◇ ◇ ◇
本人が人間を理解しないマシーンであったとしても、側近なりが補佐していれば違った展開もあったでしょう。
しかし輿入れ後のカトリーヌ、王の寵愛は愛人ディアーヌに独占され、跡継ぎを産む機械としても8年もの間失格の烙印を押されていました。
これで信頼できる腹心など出来るでしょうか? 否出来る訳がありません。
つくづくカトリーヌは運に見放された女帝だったのです。