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No:628 タイトル:GEAR戦士撫子 新Part623 お名前:プロフェッサー圧縮 投稿日:2024/11/06 07:02:24 単表示 返信
ちなみに。

チューリングマシンを実際の装置に落とし込んだコンピューターのことはノイマン型と呼ばれます。

何故チューリング型と呼ばれないのかと言いますと・・・・・・

実際のところ、チューリングテープを機械として現実化するのは大分無理があるからなのです。


          ◇          ◇          ◇


チューリングマシンは無限長のテープの上で全てが行われますが、人間がその処理結果を追うのはかなりしんどいことです。

更に言えばテープは何回でも読み「書き」がされるので、紙のテープは論外となります。

当時計算機で主流だった歯車での表現はもっと困難です。

やろうと思ったら100や200じゃきかない数が必要です。全くもって現実的ではありません。

そうなると候補は非常に限られてきます。


          ◇          ◇          ◇


そんな中、白羽の矢が立ったのが当時開発されたてほやほやの電気回路──────

特に「状態を保持できる」真空管だったのです。


          ◇          ◇          ◇


もっとも真空管もそれなりの値段はするし割とかさばるので最適とは言い難いものではありました。

しかし、他に良さげなものもなかったのでこれを使ったチューリングマシンが模索されていくことになります。

そしてその研究開発の中で最も有名なものが1946年2月14日に公開されました。

ペンシルベニア大学に納品された幅30m、高さ2.4m、奥行き0.9m、総重量27tのモンスターマシン。

Electronic Numerical Integrator and Computer。通称ENIACです。