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No:641 タイトル:GEAR戦士撫子 新Part636 お名前:プロフェッサー圧縮 投稿日:2025/02/05 08:11:53 単表示 返信

しかし。

需要あるところ供給あり。

厳密には違いますが・・・・・・かなり近いところまで来ている技術は存在します。

ある意味原点に立ち返ったとも言えるそれは、公開鍵暗号と呼ばれます。


          ◇          ◇          ◇


暗号史に革命をもたらした、ヴィジュネル暗号を覚えていますでしょうか?

暗号変換を変換マップだけに頼らず、暗号鍵という新たな要素を加えて表と鍵のどちらかが漏れても解けないようにした多要素暗号のはしりです。

これまでは暗号表=変換式で、ここを複雑化することで難読化をして来ましたが・・・・・・

ヴィジュネル暗号の真の価値は「多要素化」にありました。


          ◇          ◇          ◇


それを再発見した研究者達は、鍵の複数化に取り組み始めます。

様々な方式が浮かんでは消える中・・・・・・

二人の研究者が公開鍵暗号の理論を提唱します。

ディフィー・ヘルマン鍵共有法と呼ばれるそれは、暗号界に激震をもたらしたのです。


          ◇          ◇          ◇


それまでの泡沫理論は、結局「暗号鍵がバレたら終わり」の根本的問題点を克服出来ませんでした。

ヴィジュネル暗号も暗号表と暗号鍵の2つが揃わないと解読が難しいだけで、両方バレてしまえば誰でも解読できるには変わりありません。

送る方も受ける方も学者センセーでもなんでもないのですから、むしろ誰でも解読できないと困ります。

しかし、です。

実はこれまで隠れたリスクとして送り側と受け側、どちらか一方がバレただけで解読されてしまうというものがあったのです。