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No:622 タイトル:GEAR戦士撫子 新Part617 お名前:プロフェッサー圧縮 投稿日:2024/09/25 07:04:41 単表示 返信

エニグマはアルファベット26文字のキーボードと暗号後の文字を示す26個のランプ、そして3つのローターと暗号鍵となるプラグボードから構成されます。

使い方はとてつもなく簡単で、ローターとプラグを所定の位置にセットしたら平文をキーボードで叩くだけ。

何百文字もある暗号表とにらめっこする必要すらありません。

キーを押して点灯した文字ランプをメモっていくだけです。

これだけでもいかに革命的か分かろうというものです。


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動作原理はやや複雑で、押されたキーはまずプラグボードを経由します。

プラグボードというのは文字通りプラグを刺すボードで、やはり26文字分あります。

これは何に使うかと言いますと、特定の文字を入れ替えるために使います。

ローターだけだとエニグマ本体が見つかった場合に組み合わせが6通りしかないため、即バレしてしまいます。

なので暗号鍵の役割を果たす仕掛けが必要という訳です。


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プラグボードを経由して変換された文字はアルベルティの暗号円盤で言うところの外円に到達し、第一のローターと噛み合って一回目の暗号化が行われます。

この時ローターが一文字分回転し、同じ文字が連打されても違う文字に変換するようになります。

ローターの文字配列自体も馬鹿正直にアルファベット順である必要全く無いので、この時点で既に人力での解読はかなり困難になります。

更にこの変換に留まらず、隣に控えている第二第三のローターを経由して最終的に文字ランプに暗号化された文字が出力される。

そういう仕組みです。


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実は第二ローターも第一ローターが一回転するたびに一文字分回転します。

第三ローターも上に同じです。

つまり平文26文字毎に暗号表が変わるようなもので、更に676文字毎にも入れ替わるという訳です。