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No:606 タイトル:GEAR戦士撫子 新Part601 お名前:プロフェッサー圧縮 投稿日:2024/06/05 08:44:36 単表示 返信

ついでに言いますと。

直近の北部貴族の乱でも謀反疑われて馴染のロンドン塔にボッシュートされましたが、結局釈放された成功体験もあったかも知れません。

この時はノーフォーク公が実際に北部貴族を説得する活動してたからで、叛意がないのは明白だったからなのですが・・・・・・

今回のリドルフィ事件では、提案蹴っただけでスペインやらを説得するような行動一切してなかったので無理筋だったと思います。


          ◇          ◇          ◇


まあ言ってしまえば油断、だったのでしょうか。

前回処刑を思い止まらせていたのがセシルだったこともあり、「所詮は後ろ盾もない孺子よ。大貴族たる儂をどうこう出来るはずもないわ」と慢心したかも知れません。

しかし前回は火種になるものが精々メアリーとケコーンを企んだくらいで、大火事にするには如何せん可燃物がなさすぎました。

その現実を客観的に捉え臥薪嘗胆を虎視眈々と狙っていたセシルと。

表面上の事実で安堵し慢心したノーフォーク公の違いがこの土壇場で出た、と言えるかも知れません。


          ◇          ◇          ◇


実際、今回のセシルは周到過ぎるほどに周到でした。

本丸のノーフォーク家に出入りする者全てのチェックは勿論のこと、泳がせていたリドルフィが接触した者にも網を張っていました。

ノーフォーク家を行き来する手紙は密かに検閲されていたのですが、暗号文で書かれていたために中身がわからなかったのです。

なので、リドルフィが同じ暗号を使っている可能性に賭けていました。

無論オールインベットではなかったでしょうが・・・・・・

腐っても大貴族のノーフォーク家のガードは固く、それくらいしか突破口がなかったのもまた事実でした。


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事態が動き出したのは、リドルフィがある男に接触したところからでした。

チャールズ・ベイリー。

数ヶ国語に通ずる彼が、暗号の運び屋に選ばれたと密告によって知らされてからです。